タンパク質について…その②
前回はたんぱく質は、消化吸収、代謝にとてもエネルギーが必要というお話でした。
そのことについて、もう少し掘り下げてみましょう。
たんぱく質は、アミノ酸から出来ています。アミノ酸がつながったものがたんぱく質ですね。
アミノ酸 ― アミノ酸 - アミノ酸 - アミノ酸 - アミノ酸 - アミノ酸
こんな感じです。
たんぱく質が吸収されるときは、みんなアミノ酸に分解されてから吸収されるのですね。
アミノ酸は、成分に窒素(N)を含んでいます。
この窒素がとても厄介なのです。
糖分や脂肪はきちんと代謝されると、水と二酸化炭素になって排出されます。
ところが、窒素はそのままの形では排出できないので、尿素に変換されてから排出されるのです。
これがとっても内臓に負担をかけるのですね。
尿素は肝臓で合成され、腎臓でろ過されて排出されます。
つまり、たんぱく質の摂り過ぎは、肝臓、腎臓にとても負担をかけるのです。
消化出来る量を超えて摂られたたんぱく質は、きちんとアミノ酸まで分解されずに低分子たんぱく質として吸収されます。
これが我々の免疫反応を乱し、様々なアレルギーを引き起こします。
肉類の消化にあまり適した体質でない、我々日本人がアレルギー体質になったのは、戦後の欧米化した食事の影響が大きいのです。
そして、吸収出来る量を超えて摂られたたんぱく質は、日本人の長い腸内に残り、腐敗し、様々な毒素や有害物質、有毒ガスを生じさせます。これらは、大腸がんの増加と無関係ではありません。
さらに、代謝出来る量を超えたアミノ酸は、体内に残り、血液を酸性化し、筋肉の硬直や血管壁の破壊を招き、免疫力を低下させ、肝臓、腎臓の負担を増やします。
たんぱく質の摂り過ぎがいかに怖いかが少しはおわかりなっていただけたでしょうか?
今回の話は少し専門的でしたが、次回は分かりやすい例を出してお話ししたいと思います。