ビタミンの過剰症

  • 2016年07月10日

 今回は、ビタミンの過剰症についてお話します。

 ビタミンは身体に良いイメージがあります。
 ですが、摂り過ぎてはいけないものもあります。

 ビタミンAやビタミンEなどは、過剰に摂取することで、人体に悪影響を及ぼします。
 これをビタミン過剰症と言います。

 ですが、本当はそんなに心配することもないのです。
 例えば、ビタミンAは(野菜の)ニンジンに多く含まれていますが、ニンジンを食べ過ぎて、ビタミンAの過剰症になることはありえないのです。

 なぜならば、その前にお腹がふくれて食べられなくなるからです。
 ニンジンを30本とか食べられないですよね?(笑)
 
 ニンジンにはビタミンA以外にも、食物繊維をはじめ、他にもたくさんの栄養素が含まれています。
 本来は、ビタミンAだけではなく、他の栄養素も含めた、調和のとれた状態で食べることが必要なのです。
 こういう摂取の仕方をして、初めて人体に有益で、有効利用されるのです。
 
 成分を分析し、ビタミンだけを抽出して、錠剤にしてそれを飲んでもほとんど有効利用されません。
 それどころか、錠剤にしてしまえば、いくらでも飲めてしまいます。

 ビタミン単独の偏った状態で、大量に摂取するから“過剰症”ということになるのですね。
 さらに言うと、錠剤や課粒にするためには、砂糖や添加物を大量に使用しなければなりません。
 
 こういったことを考えずに、効能や効果ばかりに目が行き、サプリメントを大量に摂取するのは、あまりお勧めできません。
 結局、ビタミンやミネラルといった栄養素は、ありのままの食品から摂取するのが一番いいのです。

 自然が一番です。
 人間の手が加われば加わるほど、不自然なものになり、人体に悪影響を及ぼします。
 
 玉ねぎが身体にいいとのことで“玉ねぎの錠剤”なんてものを、店頭で見かけましたが、そんなものを摂取するなら、ふつうに玉ねぎを食べましょう。
 そっちの方がお金もかかりません(笑)

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