情報の正しさについて…

  • 2016年05月15日

 今回は“情報の正しさ”についてのお話です。
 こんな小話があります。

 盲目の四人の老人がいました。
 その四人は象について互いの意見をぶつけています。
 みんな目が見えませんから、手で触った印象を話しています。

 象の鼻を触った老人は「象という生き物は、太くて長い筒のような生き物だ」と主張しています。
 象の耳を触った老人は「象は薄っぺらい板のような生き物だ」と主張しています。
 象の足を触った老人は「象は柱のような生き物だ」と主張しています。
 象のしっぽを触った老人は「象はひものように細長い生き物だ」と主張しています。

 お互いが自分の意見をまげずに、自分が正しいと思い込んでいるという小話です。
 老人4人は間違ったことは言っていません。間違いではないので、お互い譲れないのですね。

 笑い話に聞こえますが、世間ではまさにこれと同じことが頻繁にくりかえされているように思います。

 一部正しい情報も、見方を変えれば正しくなくなります。
 盲目の老人の盲目とは、無知で視野が狭いという意味も暗に含まれているのでしょう。

 さて、以上をふまえて、この間私が駅で見た広告宣伝の正しさを判断してみてください。

 「ハンバーガーは、炭水化物のパンとたんぱく質のお肉が一度に摂れるんです。ビタミンを含むレタスなどの野菜も入っていて、人間に必要な栄養素がバランスよく含まれています」○○栄養士

 さて、この情報は正しいですか?

 駅の構内にポスターで、デカデカと貼ってありました。
 こういう情報を信じて、必要以上にハンバーガーを摂る人が必ず出てきます。

 ちなみに宣伝元は、○クドナルドです(笑)
 ハンバーガーを食べたければ食べてもいいと思います。
 ですが、栄養があるから健康にいいという判断は、安易にしてはいけません。

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