腎臓について…その②
続きです。
今回は腎臓について、東洋医学的な視点でお話します。
東洋医学では腎の主な役割は5つと考えています。
主な役割が5つもあるのですね。
それだけ腎臓は重要な働きをしているということです。
まず1つめは主水(しゅすい)です。
主水とは水分の代謝をつかさどると言うことです。
これは腎臓のろ過機能のことを言っています。良い物を再吸収し、必要ない物を尿として排泄します。西洋医学的な解釈と同じです。
2つ目は、主成長発育・生殖
こどもの成長や発育、そして大人になってからの生殖機能を担っているということですね。
東洋医学では、頭髪や歯、骨の成長は腎臓が関わっているとみるのですね。
年を取ると、腎機能が低下してきます。それに伴い、毛髪が抜け、歯や骨がもろくなります。腎機能を大切にすることで、抜け毛を防いだり、歯や骨がいつまでも丈夫に過ごせるのです。
そして、生殖機能も腎の機能と大きく関わっています。
性行為は腎の機能を著しく低下させます。東洋医学では当たり前のこととして学びますが、西洋医学でそういった考えはありません。
若いころの性行為過多が、腎機能の低下を招き、将来様々な症状になって現れてきます。
抜け毛、足腰の弱さ、尿漏れ、頻尿、前立腺肥大などなど…
腎機能は成熟した後は、低下するのみで、向上することはないと言われています。
老化を少しでも遅らせ、若々しく元気でいたいならば、腎の機能を大切にすることです。
腎の機能の低下を招く大きな要因は2つです。
一つはいつも話しているとおり、たんぱく質(特に動物性たんぱく)の摂りすぎです。
もう一つは、性行為です。
つまり、美味しものをたくさん食べて、夜の生活にふける人ほど、腎機能の低下を招き、老化を早め、足腰が弱り、生きる力が低下するのですね。
次回は腎臓の働きの、残り3つをお話しします。