風邪の上手な治し方…その③
続きです。
前回は、風邪の時に出る様々な症状は、防衛反応であって、むやみに止めない方がいいというお話でした。
西洋のお薬は、仕事が休めないとか、頭痛がひどくて辛いとか、どうしてもという時に上手に使って下さい。
家で休めるのであれば、熱は下げない方がいいです。前回もお話ししましたが、熱でウイルスは死ぬからです。
実際こどもがインフルエンザにかかったとき、熱は下げずに家で温かくして寝かせておきました。初日は熱が38度。二日目は40度まで上がりましたが、その日の午後には37.5度まで下がり、その後は一気に回復していきました。
実質回復までに3日、4日目には普通に学校に行きました。
同じ頃にインフルエンザにかかった子供は、病院でタミフルを処方してもらい、抗生物質と解熱剤を服用して、回復までトータルで一週間くらいかかっていました。
40度まで熱がでると、親がびびってしまい、あわてて病院に連れていくといった様子です。
熱が一番高くて辛いときに、混み合っている病院で何時間も待たされて、子供の体力がさらに消耗するように思います。
タミフルの効果がないとは言いませんが、家でゆっくり休ませるのが一番です。
40度位の熱はどうってことないのです。親が慌ててはいけません。実際40度の熱があるのも数時間程度です。
漢方薬は、むやみに熱を下げたりするものではなく、発汗を促して、外に熱を逃がしたり、感染したウイルスを退治するようなものがあります。
治すのはあくまでも本人の治癒力ですが、これを補助するような作用もあります。
これらの漢方薬を上手に利用したいですね。
次回は風邪のまとめです。